ヒッチハイクをしてみて現実を思い知った。

「ヒッチハイクってなんだよ?」と,ヒッチハイクの意味がわからない人もいるかもしれませんね。
ヒッチハイクとは,徒歩の人が道で手を振ったりなんらかの合図を出し,車を運転している人に乗せてくれ!とアピールをすることです。その結果,乗せてもらえた場合,運転者の行き先と,乗せてもらった人の行き先が共通しているところまで,連れていってもらうことができます。

ヒッチハイク前の心境

私は以前にヒッチハイクを2回したことがあります。

最近はヒッチハイクという言葉はあまり耳にしなくなりました。
20年くらい前は意外と聞きなれたワードでした。
それは当時,芸人がヒッチハイクで旅をした番組が人気を得ていたことに関係があるかと思われます。

なぜヒッチハイクをしようと思ったのか

うーん。特にはっきりとした理由はないんです。
いろいろとやっていないことを試してみたいという思いはありました。
未経験なことの中から何かしてみることを無作為に選んだ結果,ヒッチハイクをしようとなったのです。

ヒッチハイクをする前にネットで体験談を調べてみると,楽しそうなエピソードが写真とともに載っています。
体験談を読めば読むほど期待が高まりました。

ヒッチハイクをする前に描いていた妄想

知らない人と出会うことで何かドラマが生まれるのではないかと考えていました。
正直,漫画の設定レベルの妄想を以下のように描いていました。

①かわいいお姉さんが乗せてくれ,連絡先を交換する。

②優しい人妻さんが乗せてくれ,話を聞いてくれたり,他にもいろいろなことが起こる。

③どこぞの大企業の社長が乗せてくれ,「うちの社に入ってくれないか!」みたいな流れが生じる。

④人生経験豊富なお兄さんが乗せてくれ,すごく面白い経験を語ってくれる。

⑤普通に,性格のいい人が目的地まで乗せてくれる。

ヒッチハイク

実際にヒッチハイクをしてみた感想

さまざまな妄想や期待を抱きながら,実際にヒッチハイクをしてみました。
親指を立てる仕草をしながら道路に立っているだけで,緊張感がハンパないです。
何が起こるかわからない・・かなりの勇気が必要でした。

さて,結果はどうだったのでしょうか。

一人目,無口なおじさん やせ型

ぜんぜん話が弾みません。話しかけてもうんともすんとも言いません。
会話と言えば,私が行き先を告げたのに対し,「〇〇までね。」という返答のみ。ベテランタクシー運転手か!
なぜ乗せてくれたのかまったくわかりません。精神的にかなり疲労しました。

二人目,ヤンキーカップル 女は太めで金髪 男はやせ型金髪 腕に入れ墨有

この二人,なんと激しいケンカの最中でした。私にけんかの仲裁をしてほしいと頼んできました。
双方の言い分は本当にどうでもいい内容です。
というか,初対面のカップルのケンカに巻き込まれるってハードル高すぎませんか?
なんとかお互いのメンツをつぶさないようになだめ,ケンカが収まりました。
すると「もう降りてくれ」って。おーーい!そりゃないだろう!ま,仕方がないですね。
それにしても初対面なのに必死になって関わっていたら,それなりに情がうつりました。
お別れする際は,カップルは私にすごく感謝していました。
その後,二人の関係がうまくいっているとよいのですが。

三人目,50代半ばのおじさん 中肉中背 表情暗い くたびれている感じ

4トン?トラックに乗せてくれました。
スーパーに商品を搬入する途中とのことでした。
経営していた居酒屋が潰れてしまって借金が残っているとのこと。
また「離婚してから子供には会いたいが会えていない。自殺を考えたことが何度もある。」と話していました。
めっちゃ暗い話のオンパレードです。
励ましながら話を聞くしかなく,「早く降りたい!降ろしてくれ!」とずっと心の中では願っていました。
そうこうするうちに,「これからスーパーに行くから品出しを手伝ってくれ」と言われました。??
ちょっとの距離しか乗せてもらえませんでしたが,がっつり労働させられました。
極限まで落ち込んでいるおじさんにとって,多少の助けにはなったでしょうか。

 

以上が,1回目にヒッチハイクをしてみた結果です。
正直言ってあまり楽しい体験ではありませんでした。
乗せてくれただけでも感謝しなければいけないのですが,乗せてくれた人たちはくせの強い人たちばかりでした。
何でも実践してみると,予想通りにはいきませんね。

ちなみに,懲りずに数年後に2回目のヒッチハイクに挑戦してみました。
2回目はもう少し地味な展開でしだが,その際もおよそ楽しい展開はありませんでした。

まとめ

ネットに書いてあった数々の楽し気な体験談は嘘なのでしょうか!
いや,輝かしい体験をした人もいるはずです。
ただ,私みたいにひたすらHPを削られた人も多いでしょう。
もっと,他人と距離をとって気軽にコミュニケーションを取れる人は,楽しくヒッチハイクができるかもしれません。
あとは慣れでしょうか。何度もヒッチハイクをすれば,たいがいのことには一喜一憂せずに済むかもしれません。

ヒッチハイクは,知らない人といきなり関わることになるから危険も伴います。
そんなにおすすめはしませんが,一度だけでも試してみると人生勉強にはなるかもしれません。

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