人はなぜ勉強が嫌いになるのでしょうか?

勉強ってなんだかつまらないものだという印象がついていませんか。
知らないことを知ることって本当はとっても面白いことのはず!
そもそも人間には知識欲が本能的に備わっています。

知識欲

なぜ勉強はつまらないと思われているのか

どうして勉強がつまらないと思われているのでしょうか。

それは,学校教育が,その魅力を十分に伝えていないからではないでしょうか。

子どもって,なぞなぞやクイズが好きですよね?
また,新しいものに目がなかったり,友達よりも物知りなところをアピールしたがったりします。
知らないことを上手に教えてあげると目を輝かせて聞いています。
このようにもともと人間は新しいことを知ることを自然と求める生き物なのです。
それがいつしかほ多くの人が勉強を嫌いになってしまいます。

勉強が嫌いになる最大の理由

もともと持っている知識への欲求が逆転し,勉強を嫌いになってしまうのには余程の理由があるはずです。

その最大の理由を何でしょう。
その答えは次のようだと考えます。

「新しい知識をあっさりと事務的に教えてしまう。」

感動的な学びをあっさり教えてしまう例

例えば,学校で教わる学習内容を一つ挙げてみましょう。
「生物は全て細胞からできており,その細胞には全て生物の設計図(遺伝子)が入っている。」
これってびっくり仰天するような衝撃的な大発見なんです。
他にも「生命の誕生から現在に至る進化の過程の話」を考えてみましょう。
はっきり言ってその過程はどんな神話よりも神秘的でドラマチックな内容です。
こうしたミステリアスな話をあっさりと事務的に教えてしまう。
そして,細胞内のミトコンドリアがどういう働きで・・,核の中には染色体がどうのこうのと,すぐに事務的に多くのことを覚えさせる。
子どもたちは感動を置き去りにし,試験問題を解けるようになるために,必死で暗記を強いられることになります。

新しい知識との出会いは輝かしい瞬間

勘違いしてほしくないのが,試験や問題が悪いわけではありません。
よく,受験勉強や試験勉強を否定する人がいますがそれは間違っています。
最終的に学習事項をきちんと理解するためには問題を解くことはとても効率の良い方法です。
ただし,学習の最初の段階では,覚えるだとか,問題が解けるだとかは抜きにした方がよいのです。最初は,新しい知識がどう発見されたのかを知ったり,知識のすばらしさに感動したり,それが現在の社会でどう活かされているのかを理解したりすることの方が大切です。
新しい知識との出会いがどういう形で為されるかによって,勉強が好きになるかどうかが大きく左右されるのではないでしょうか。

まとめ

人類が紡ぎあげてきた発見や発明。
その一つ一つが世界の謎を解き明かし,人類の発展に貢献してきた素晴らしい功績です。
初めて電気で明かりを灯したとき,初めて飛行機が空を飛んだ時,多くの感動を招きました。
そして「どういう仕組みなんだろう?」と誰もが探求心をくすぐられたはずです。
今では多くの技術をその仕組みも知らず,なんの疑問もなく使いこなしています。
ぜひ,「新しい知識との出会いの瞬間」を大事にすることで子どもたちの学習への関心を強め,さらなる発見・発明へとつないでいきたいものです。

人がもともと持っている知識欲を伸ばし,一生涯新しいことを知って感動できる心を持ち続ければ,より充実した人生を送ることができるでしょう。

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