毒舌な人ってまわりにいませんか?
私のまわりにはけっこういます。
毒舌には大きく2種類のタイプがいます。
・不快にさせるタイプ
両者は一見すると違いがわかりにくいのですが大きな差があります。
不快にさせるタイプの人には近づかないほうがよいです。
毒舌について知り尽くす
「楽しい毒舌」と「不快にさせる毒舌」の比較
言い方
楽しい毒舌を言う人は言い方に特徴をもたせることで毒舌が冗談であることを伝えます。
例えば,「大きな声で言う」「作り笑いをしながら言う」「おおげさな怒り顔をしながら言う」「語尾を上げながら言う」などです。
また,発言自体もわざとかなり大げさに言うことで,本来なら傷つけるようなことでも笑いに変えています。
このように,単にきついことをいうのではなく,よく計算して毒を吐いているのです。
不快な毒舌は相手を小馬鹿にしたような表情を浮かべながら,攻撃性の強い言い方をします。
目的
楽しい毒舌を言う人の目的は人を楽しませることです。
人のだめなところや隠したいところ,自意識過剰なところなどを面白く指摘することで,相手や周囲を笑わせることができます。
また,相手に直してもらい点を笑いを交えながら指摘する目的でも毒舌は使われます。
楽しい毒舌を言う人は,言われた人が嫌な気持ちになっていないかを気にします。
相手が冗談を理解せず嫌な気持ちになっているようだと,すかさずフォローの言葉をかけます。
そして,その相手には毒を控えめにするか,よりわかりやすい毒舌を使うように修正します。
一方不快にする毒舌を言う人は,相手が嫌な気持ちになるのを喜んでいます。
相手をバカにしたり,傷つけたりするために毒舌を使うのです。
また,この手の人は自分の発言が周りの人にどれだけウケたのかを強く気にします。
お互いに言えるか
楽しい毒舌が言える人は,自分が毒舌を言われることも楽しむことができます。
毒舌は人間関係の距離を一気に縮める大きな武器になります。
楽しい毒舌を言える人はこの点をよく理解しており,コミュニケーションの良い手段として利用しているのです。
不快な毒舌を言う人は,人から毒舌を言われるのを嫌がります。
特に,自分より格下だと思っている相手から毒舌を言われると激怒します。
楽しく毒舌を吐いてみよう
毒舌を全く言わない人も多くいます。
向き不向きがあると思うので,無理に言う必要はありません。
でも,まだ一度も言ったことがないなら試してみるのはどうでしょうか。
やってみなければ向き不向きもわかりません。
楽しい毒舌を言うためのポイントを紹介しますね。
2.毒を吐きかける部分に対して「嫌がっていないよ」という気持ちを込めて言う
3.毒を吐いた後に,フォローを入れる
*ちなみに,毒舌を笑ってもらえるかどうかは,毒舌を言う人の人柄や普段の態度も大きく関係します。普段からあまりよく思われていない人が言うと,単なる悪口として処理されます。
毒舌の例文
「部長,下々の民への圧が強すぎますよ。部長の圧のせいでフロアーにいる人5、6人が倒れましたよ。」
相手がまわりの人の目を気にして縮こまっている場合
「〇〇さん,気にしすぎですよ。大丈夫です。誰もあなたに興味もってませんから。」
相手が学歴自慢をしてきたとき
「いや〇〇さんってまじですごいっすね。何がすごいって,よく恥ずかしげもなく堂々と学歴自慢できますね。こんな人初めて出会いましたよ。」
わがまま放題の美人な人へ
「〇〇さん、かわいいっすね。うん。なんか売れないグラビアアイドル的なオーラがありますよね。」
あまり面白い例を作れませんでした。
実際に会話を交わしながらだと,もっと思いつくのですが・・・(-_-;)
例に挙げた毒舌は,相手に悪口を言うのが目的ではありません。
言いにくいけど指摘した方が後々よい関係を気づけると判断し,毒を吐いた例です。
笑顔でさらっと言えばたいがいの人は笑ってくれます。
もし相手が怒ってしまうようなら,関係性を築くのは難しいかもしれません。
毒を吐かなかったとしたら相手の欠点がずっと気になり続けるでしょう。
真っ向から相手の欠点を指摘するとうまくいかないでしょう。
もし毒を吐いたときに相手が笑ってくれたら,欠点も含めて相手のことを好きになれませんか?
毒舌を言う際の注意点
相手がとことん気にしている点は指摘しない
何でも笑いにできるわけではありません。
この辺のさじ加減は,相手のことをよく知らないとわかりません。
相手が強く気にしていることには触れない方がよいでしょう。
容姿について楽しい毒舌を言うのは難しい
説明の必要はありませんね。
容姿は非常にナイーブな問題です。
相手のことをよく知りもせず容姿をいじるのは非常に難しいことです。
複数の前で一人に向かって毒を吐く際は注意が必要
複数でいる場合に毒舌を使う場合は集団心理を考慮しなければなりません。
もしあなたが言った毒舌でまわりの人がみんな笑ったとします。
すると,その毒舌は周囲の同意を得たことになります。
一人で言った毒舌より,集団の同意を受けた毒舌は,言われた相手にとってはストレスが増します。
ましてやあなたの毒舌にかぶせて,二人目,三人目が毒を吐いたとします。
あなたが配慮のある人だとしても,後にかぶせてきた人が悪意をのっけだしたら厄介です。
気を付けないと「いじめ」が発生しかねません。
まとめ
毒舌について深く考えてみました。
それは言っちゃだめ!ということとか,言いにくいことってありますよね。
毒舌によって面白く言うことでマイルドに真実を伝えることができ,結果的にお互いに気持ちがすっきりすることが多くあります。
これって「毒をもって毒を制す?」という感じでしょうか。
ちょっと違いますね。
うーん,毒舌は薬みたいな存在でしょうか。
副作用(毒)はありますが,すごく役に立つからです。
ただし,用法用量を守らないと効き目はありません。
むしろ危険です。
もし,あなたが今のところ毒舌にアレルギー反応がでるとしたら,少しずつ耐性を付けた方がよいかもしれません。
毒舌を受け入れると人間としての幅がきっと広がるはずです。