こんな絵本は嫌だ!絵本は楽しくわかりやすいものを選ぼう

娘が生まれ,2歳くらいになったころからでしょうか。
我が家では毎日2冊ずつ娘に絵本を読み聞かせていました。

毎週近くの図書館に10冊の本を借りに行きます。

絵本を選ぶのが結構大変です。
せっかく読むのですから楽しんで読める本を選んであげたいのです。

しかし,けっこう微妙な作品があるんです。

面白い!と太鼓判を押せるのは全体の3割くらいでしょうか。

後の4割は可もなく不可もなくといった感じです。

そして残りの3割ははっきりいって面白くないです。

「おいおい!えらそうだな。それはあくまであなたがつまらないと思っただけで,他の人からしたら面白いかもしれないじゃないか!」

「そうだ!そうだ!それに,大人のあなたがつまらないと思っても,子どもからしたら面白いかもしれないじゃない!」

確かに作品の感想は個人の感性によりまちまちです。

ですが,私が「つまらない」と判断する理由は感性うんぬん以前にいまいちな点があるためです。
そのいまいちな点は子ども目線からみるとよりダメな点となります。

それでは「つまらない絵本」についての特徴についてみていきます。

つまらない絵本の特徴について

絵がはっきりしなくて見づらい

絵本というからには作中の絵が大切です。
この絵なんですが,見づらい作品がたくさんあるんです。

ぼやけた描き方をしていて見づらかったり,登場人物や動物たちをデフォルメしすぎて,何がなんだか判別しづらくなったりしているのもあります。

こうした見づらい作品は次のような作品に多くありました。

・すごく古い作品
・絵に芸術性をもたせようとしていると思われる作品
・外国の絵本

反対に,例えば絵本界のレジェンドである「はじめてのおつかい」は見やすくわかりやすく,子どもが親しみやすいかわいらしいタッチで描かれています。

1歳から親しめる,きむらゆういちさんの「〇〇あそびシリーズ」や「〇〇できるかなシリーズ」なんかも単純明快な画風で,登場する人や動物の枠線がはっきりと描かれており,とてもわかりやすいです。

大原則:子どもはとにかくシンプルにわかりやすく面白いものが好き!
子どもはアンパンマンが大好きです。

なぜこんなに大人気を誇っているのかと言うと,ストーリーも登場人物も絵も全てわかりやすいからです。

大人もそうですが,こどもはさらにわかりやすくて面白いものが好きです。

子どもが好きになれないわかりにくい絵を描く人は,子どもの気持ちがよくわからない人です。
必然的に絵だけでなく作品の内容もつまらなくなりがちです。

子どもに向けた絵なのに,なんだか芸術色の強い見づらい絵を描く人がいます。
こうした人は大人の評価を求めているか,独りよがりのどちらかでしょう。

わからない言葉が多い

絵本を読んでいると,子どもがとうていわからない言葉がけっこう使われています。
大人ですら日常生活で使ったことも聞いたこともない言葉がけっこう使われているのに驚きます。

こうした言葉がでてくると,なんとか子どもに説明しようと試みるのですがうまくいきません。
だって,辞書で調べないとわからない言葉だったりするんですから。
方言もけっこう見かけます。
やっかいです。

言葉の説明で読み聞かせが中断してしまうので,せっかく物語の中に入り込んでいた子どもの思考がばっさり切れてしまいます。

こうしたわからない言葉が作品中に1つ2つ出てくるのはかまいません。
知らない言葉を勉強できるからです。

しかし,わからない言葉を平気で作中に登場させるような作家さんは,遠慮なくいくつものわかりにくい言葉や表現を使っています。

いや,正直これ何でですか?
子どもからすると,ただ「キョトン」「ハテナ?」ってなるだけです。

わかりにくい言葉や方言を入れるとなんとなく文学色が加わる感じがします。
絵の話でも書きましたが,こうした子どもがとうていわからない言葉を頻発させる作家さんは,どうやら大人目線を気にして書いているようです。

話がつまらない

絵がわかりにくくとも,言葉がわかりにくくとも,ストーリーが抜群に面白ければ子どもの興味をそそることができます。

この面白いというのはもちろん,笑えるという意味ではありません。

残念なことに面白くもなんともない作品がけっこうあります。
どうしてつまらないのでしょうか。
つまらなくなる主な理由をあげてみます。

・話の展開がわかりにくい
・セリフが多いのだが,誰がどのセリフを言っているのかわかりにくい
・妙な思想や主義主張がうっとうしい
・話になんのオチもない

大人の作品にも通じることですね。

つまらない作品にはエンタメ要素がかけています。
子どもの目線になって,楽しんで読んでもらいたいという気持ちがないのです。

百歩譲って,大人に向けての作品ならそれでもよいでしょう。
自分の表現したいものを,自由に作ればよいのです。

しかし,絵本を読むのは子どもです。
わかりすく面白く書くことで興味関心を引き出す方がいいに決まっています。

ちなみに,図書館の絵本を物色していて気付くのですが,外国の絵本の日本語訳が多数置いてあります。

外国の絵って個性的ですねー。
もちろん作家によっていろいろですが,私はあまり好きではありません。

絵はさておき,日本語訳なのですがこれまたわかりにくいものが多いのです。
原文を読んでいないのでなんとも言えないのですが,どう訳しているのでしょうか。
直訳?
よくわかりませんが,訳していてわかりにくいと感じる部分があったら,わかりやすく言いかえるなど工夫をすればよいと思うのですが。

まとめ

「つまらない絵本」についての愚痴を述べてみました。

私が本を借りに行っている場所は図書館の分館です。
毎週10冊の本を定期的に借りていたら,すっかり読む本がなくなってしまいました。

最初の頃は,本を借りる前に数ページ試し読みをし,「合格」とした本を借りていましたが,次第に「不合格」と判定した本も借りねばならない状況に・・・

子どもの反応は正直です。
つまらない本だと,反応がかなりいまいちです。
当たり前ですね。

子どものうちに,いろいろな種類の本に出会うのはよいことです。
しかし,できればいろいろな「良作」に出会う方が絶対によい!

「駄作」に続けて出会うと,本に興味を失ってしまうかもしれません。

読書は子どもの発達に欠かせないものですし,大人になってからも人生の幅を広げられる素敵な活動です。

小さいうちは読書で勉強させようなどと欲張らずに,本を好きにさせるくらいでよいのではないでしょうか。

全国の小さい子を抱える親御さんたちは「面白い絵本」を心待ちにしています。

ぜひ,子どもが楽しめる本が増えることを願っています。
いつか,娘のためにオリジナルの絵本を作ってみようかな!

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