退職して2か月経つと,灰色だった世界に色が戻ったという話

退職をしてわかった大事なこと

私は大学を卒業した後,人材関係のサービス(出版・WEB・派遣・紹介)を扱う会社に就職しました。

3年間勤めた後,退職しました。

退職の原因は主に3つあります。

①会社の業績が傾いたことでトップが変わり,ブラック企業化したため。
②仕事内容にむなしさを感じたため。
③がんばりすぎて燃え尽きてしまったため。

一度勤めたところに生涯勤務しようと思っていたので,退職を決めるときにはかなり勇気が必要でした。

また,退職するときにはけっこうな労力を使いました。
なかなかスムーズに辞めることができずに苦労しました。

会社を辞めたときに感じたことがあります。
今の仕事に難しさを感じている人には参考になるかもしれません。

元の明るい自分を取り戻した!

退職すると

社会人になったばかりの私は,仕事をがんばりすぎてしまいました。
社会に出て働くことに対し必要以上に身構え,恐れていました。
その不安を解消するために,真面目にがんばりすぎてしまいました。

努力に応じてよい結果も残すのですが,結果が出れば出るほど与えられる目標値も右肩上がり。
さらにその目標をクリアーするために,がんばりを上乗せしていく毎日。
最終的には事業所内の新規獲得顧客の半数は私が営業をかけたところになるくらいがんばってしまいました。

常に緊張とプレッシャーを感じながら仕事をしていました。
私はそんな追い詰められている心とは正反対の態度を取っていました。
いつも余裕のある素振り,大変なときでも軽い冗談を飛ばしながら涼しい顔をしていました。
自分の底を見せるのが怖かったからです。

紆余曲折ありながら,3年の後に退職しました。

退職後の進路についてある程度は選択肢をもっていましたが,具体的には何もしていませんでした。

仕事を辞めた日からしばらくは徹底的に休みました。
たくさん寝て,ぐうたらし,好きな本を読み,時間をぜいたくに使いました。

2か月後,不思議なことが起きました。

朝起きて外に出ると,朝陽を強く感じました。
視界には色のある世界が広がっています。
近くにはぼさぼさの毛をしたトラ猫がゆっくり歩いています。
下をみると,蟻が行列を作って歩いています。
こんなたわいもない普通の光景に深い安堵を感じ,全身の力が抜ける気がしました。

どれもたわいもない日常の景色です。
職場でがむしゃらになり,精神的に追い詰められていた私にとって,日常の風景はすっかり色あせていたのです。
日常の中の,ある意味どうでもいいような,何気ないものは全く視界に入らなくなっていました。

2か月経ったとき,まるで抜けていた魂が戻ってきたように,以前の自分を取り戻すことができました。

無理して笑顔を作ったり余裕ぶったりすることなく,カップラーメンを食べながら,横になって漫画を読みながら笑える自分を取り戻しました。

会社は小さな世界だった

元の自分を取り戻すと,とたんに冷静に考えることができるようになりました。
そこで,会社で仕事をしていた自分を見つめ直してみました。

会社にいた頃は,仕事,上司や同僚との関係,会社内でのニュースが自分の住む世界の全てでした。

しかし会社を辞めるとどうでしょう。
なんと,世界はあっさりと終わりを告げたのです。

絶対の権威を誇っていた会社内上層部の人たちや直属の上司が語っていたことなど,もはや何の意味もありません。悪意に満ち,嫌がらせをしてくる人の存在もありんこ一匹よりもどうでもよくなりました。社内にあった,独自のルールや社風なんぞきれいさっぱり脳内からクリアーされました。

私の住んでいた世界が崩壊しても,私の存在がなくなるわけではありませんでした。
「It’s a Small World」だったのです。
2か月もすれば世界の崩壊から見事に復興を遂げることができたのです。

「おまえは絶対にうまくいかない!」

私が退職の意思を告げると,会社はあの手この手を使って阻止しようとしてきました。
会社にとって利用価値があったためです。

「好きな部署に異動させてやる。」
「社内でやりたい仕事があったら何でもいいからやらせてやる」
「昇進させてやる」

いろいろと言ってきました。

私が断り続け,辞める意思が固いことを伝えると,最終的には次のように言われました。

「次にやることも具体的に決めていないおまえは,辞めたら100%うまくいかない。この先,絶対うまくいくことはない。お前の将来は暗いぞ。」

「そうですか。がんばります。」

とは言ったものの,まわりがよく見えなくなっていた私は,正直,言われたことにちょっとびびっていました。

しかし,この発言は何の根拠もないただの暴言でした。
それなりに苦労して全く違った業界へ転職しましたが,まあまあうまくやっています。

例えものすごいへたれな辞め方をしたとします。
それでも,その人の未来がどうなるかなんて誰にもわかりません。

逆に,どんなに順風満帆な人生を送っていたとしても,絶好調がいつまでも続く保障なんてどこにもありません。

自分の居心地のよい異世界へ転生しよう

もし,あなたが今いる職場や,学校,友達関係で深刻な悩みを抱えているとします。
あなたがいる場所は「Small World」です。
居場所を変えれば,見える風景はガラッと変わるでしょう。

あなたが関わっているスモールワールドの中に,どの世界にも通じる普遍的な出来事や関係はもちろんあります。
ですが,普遍的でなく,その世界でしか通じないような習慣・考え方・ルール・関係も必ず存在します。
そうした,その世界でしか通じないことや人達にどうしても馴染めないなら,そこはあなたの居場所ではないのです。
海の魚は川では生きられません。逆に,川の魚も海では生きられません。
沖縄が住みやすい人もいれば,北海道の方が住みやすい人もいます。
自分に合った環境を追い求めるのは,生物として最も本能的な行動です。

心の病になってしまう前に,環境を変えてみましょう。

その環境になじめなかった自分を責める必要はありません。
なじめなかった経験をしっかりと見つめなおし,異世界へ転生してみましょう。

まとめ

人生の中で転職をすることは,そうそうありません。
ステップアップするために転職をする人もいれば,職場や仕事になじめずに転職をする人もいるでしょう。

なじめずに転職を余儀なくされる人は,どこか後ろめたい気持ちを持っていることが多いのではないでしょうか。

就職活動中には,職場の雰囲気や実際の仕事内容を知るのは難しいことです。
そのため,初めて入った職場に適応し,一生働くことができる人は,もしかしたらラッキーだっただけかもしれません。
本人の努力や能力に関わらず,仕事や職場に馴染めない場合もあるのです。

自分のいる環境が「こりゃ,全く合わないな」と感じたら,それはもうそうなんです。
そんなときは自分を無下に否定せず,心に余裕のあるうちにまわりをよく見渡して自分の居場所を見つけましょう。

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