「ナンパは犯罪行為なのだろうか？」

犯罪行為になる場合と，ならない場合を考えてみます。

【ナンパが犯罪行為にならない場合】

①道で声をかけ，飲みに誘う。
②飲みに行き，意気投合して楽しく会話を弾ませる。
③一緒に飲んだ後，ホテルに誘う。
④ホテルに行き，自然な流れで大人な行為をし，朝，別れる。
⑤道で声をかけ，一緒に遊んだ後，連絡先を聞きだし，その後告白する。

【ナンパが犯罪行為になる場合】

①道で声をかけ，飲みに誘うが断られる。が，腕を引っ張って無理に連れ出そうとした。
（強要罪，傷害罪）
②飲みに行き，そこで無理にお酒を飲ませた。また，飲ませた女性が酔いつぶれた。
（強要罪，傷害罪）
③楽しくお酒を飲んだ後にホテルに誘うが断られた。が，腕を引っ張って無理やり連れだした。
（強要罪，傷害罪）
④相手が酔った状態で，ホテルに連れ出すことに成功した。エッチをしようとすると嫌がられた。
が，おかまいなしにエッチをした。（強制性交等，強制わいせつ）
⑤連絡先を聞きだすことに成功した，その後連絡をとるが避けられた。
が，なんどもしつこく付き合いをせまった。（ストーカー規制法違反）

ナンパをする人に求められること

どうでしょう。犯罪行為になる場合とならない場合の違いがわかりましたか？
どちらも似たようなことをしているのに，一方は，楽しい時間を過ごすこともできるのに，
もう一方は犯罪となります。
両者の違いがわからない人は，ナンパをするのは絶対にやめておきましょう。
犯罪者になる可能性が高いです。

両者の違いは，相手の意思に従って行動しているのかどうかというところにあります。

ナンパは，面識のない人を，デートに誘う行為です。
これ自体は，私は素敵なことだと私は思っています。
ただし，いきなり知らない人をデートに誘うのですから，相手を気遣い，安心感を与え，
楽しませなければいけません。
そうしなければ相手は誘いにのってこないだろうし，誘いにのった後でも帰りたくなるに違いありません。
誘ったからには，エッチをしようがしまいが，最後に別れる時まで，楽しい時間を過ごさせることが求められます。

「え？ナンパって，自分がエッチなことをしたいからするんでしょ？相手を楽しませるより自分が楽しみたいんだけど。」

こういう人は，ナンパをするのはやめておきましょう。

たしかに，ナンパをする動機は自分の欲求を満たすためです。
しかし，自分だけのわがままが簡単に通るほど人生は甘くありません。
自分の欲望をかなえるためには，その欲望以上の楽しさを相手に与える気持ち，力がないと，独り相撲になってしまいます。
相手に嫌がられているのに，無理やり〇〇をすると，犯罪行為に直結します。

まとめ

ナンパ自体は犯罪行為ではありません。
異性と出会う立派な手段の一つです。
ただし，ナンパだけでなく普段の生活の中でもそうですが，異性を口説くときには，相手の気持ちをよく考えないと，犯罪行為になってしまう危険性があります。
ナンパで出会おうとするならば，対象は限りなく増えることになります。
自分にとっても相手にとっても最高の出会いがあるとよいですね。