ルールを守る気がない人へは特別な対応が必要である
近所の人が共有するゴミ捨て場所ってどこの地域にもありますよね。
ゴミの種類によって分別し,回収日にゴミを出します。
例えば,「燃えるゴミ」なら月曜日・金曜日,「プラゴミ」なら木曜日に出すといった具合です。
ゴミ捨てのルールを守らない人の出現
あるとき,私の使うゴミ捨て場所に,分別ルールを守らずにゴミを捨てる人が現れました。
近所のみんなが困ってしまいました。
誰がいい加減な捨て方をしているのかわかりません。
私は地道な方法でゴミをいい加減に捨てている人を見つけ出すことができました。
いい加減に捨てていたのはかなり意外な人物でした。
ゴミ回収の仕組み
ゴミを捨てる場所によっては,金網でできた大型のケースがあり,そこにゴミを捨てます。
またはゴミ回収日前にネットを張って,そこにゴミを捨てます。
こうした処理をせずに,ゴミを丸裸のまま出すと,カラスがゴミを荒らしてしまいます。
私が利用しているゴミ捨て場はネット方式です。
週替わりでゴミ当番が変わり,当番になるとゴミの回収日の前日に,所定の場所にネットを張ったり,回収後はネットを外したりします。(めんどくさいです。)
ゴミは種類によって分別しなければなりません。
ゴミをいい加減に出す人がいると大迷惑!
2か月くらい前からでしょうか。
分別をせずに捨てられているゴミが目立ち始めました。
どうやら,ある1人がルールを守っていないようです。
分別せずにゴミが捨てられるとどういうことになるでしょう。
ゴミは回収されません。
よって,残されたごみを当番が自宅に持ち帰り,分別したあと,改めて該当するゴミ回収日に当番がゴミ捨て場に出すことになります。
当番はしばらくゴミを保管しなければならず,大変な迷惑です。
近所の人たちは頭を悩ませてしまいました。
ある日,私がゴミ当番になりました。
なんと,リサイクルプラスチックゴミを捨てる日に,生ごみや燃えるゴミを出している人がいます。
袋にプラゴミと書いてあるのに,中身は生ごみや燃えるゴミ。
ちょっと悪質だなと,カチンときました。
案の定,そのゴミは回収されずに残されました。
追跡開始
自宅に帰ると,私はレジャーシートを広げました。
もちろんピクニックごっごではありません。
レジャーシートの上に持ち帰ったゴミの中身をぶちまけました。
ゴミの中に何か個人を特定する物がないかを探してみることにしたのです。
腐った生ごみの臭いに何度も吐きそうになりました。
さぐっていると細かい紙切れがいくつか見つかりました。
紙切れの中に,どうやら郵便物の一部らしいものがあります。
この紙切れ,なんとシュレッダーされて細切れになっています。
この時点で90%追求するのをあきらめかけました。
しかし,ここまでやったのにあきらめるのもしゃくにさわります。
もし,このゴミを捨てた人が判明すればみんなの悩みが解消することになります。
もう少し頑張ることにしました。
細断された紙切れを,いろいろなパターンでつなぎ変えてみました。
2時間かけて,ようやく郵便物の名前の部分を復元することに成功しました。
なんかこんなシーンをどっかの映画で見たような気がします。
判明した名前はかなり意外な人物のものでした。
その人物の家はすぐ近くにあり,近所で一番大きくて立派な邸宅です。
大きな庭に,いくつもの木が植わっており,始終手入れを欠かしません。
近所で最も家や車の手入れに時間をかけている家です。
その家の木になっている柿をいじった子どもがこっぴどく叱られていたのを見たことがあります。
こんなに家の手入れには気を使っているのに,どうしてゴミをいい加減に捨てたのでしょうか。
とても不思議に感じました。
お宅訪問
夜8時くらいだったでしょうか。
私はその家のインターホンを鳴らしました。
相手「そうですか。でも,うちはゴミをきちんと捨てていますよ。なんでうちのゴミだと思うんですか?」
私「本当にきちんと捨てていますか?」
相手「もちろんです。」
私「ゴミの中の紙をつなげるとあなたの名前になりましたよ。」
*証拠の紙を見せる
相手「え?」*相手青ざめる
その後は多少問い詰めましたが,最終的にはきちんと謝ってくれました。
そして,それ以来,その方はゴミをきちんと捨てるようになりました。
まとめ
この方は,私が近所にこの話を言いふらすと思っていたようで,近所中に,あるお土産品を配りながらゴミの話をされていないか確認していました。
もちろん,きちんと反省してもらえれば言いふらすようなことはしません。
あ,このブログでは,話していますが・・・ま,個人は特定されないネタ話ということで。
それにしても,もしこの人を特定できなかった場合は,いつまでも困った事態は続くところでした。
地域の人たちは,ゴミをきちんと捨てるようにという貼り紙をしたり,回覧板で注意を喚起したりしましたが,効果はありませんでした。
貼り紙や回覧板での注意書きを見て,行動を改めるような人だったら,もともといい加減な行為はしないのではないでしょうか。
残念なことに,ルールやマナーを守るように集団に呼びかけても,その声が届く相手は,もともと守る派の人たちです。
ルールやマナーを守る気がない人たちに守らせようとするにはそれなりに強い手段に訴えるか,余程の工夫をしなければなりません。
こうした場合,何か平和に解決できる上手い手段が見つかるといいですね。