正しく職業選択をするために就職活動前に知るべきこと!

職業選択をする際の現状

新卒で仕事を探すときにありがちなのが就職先を自分が知っている会社や職種のなかから選ぶということです。

職業選択
「え?知らない会社や仕事を選ぶわけがないでしょう?」

その通りです。
では,子どもの頃より就職活動時期にまでの間にどれくらい職業や企業について知る機会があったのでしょうか。

正直に言ってほとんどないですよね。

小中高で職場体験をしたかもしれませんが,文字通り簡単な体験のみで職業について知ることができたというレベルには程遠いでしょう。
ようはほとんどの人は就職活動時までに「職業を選択するための知識」を身に着けていないということです。
下手をすれば,幼稚園児が「お花屋さんになりたい」「ケーキ屋さんになりたい」というあこがれを抱くのに毛が生えたレベルの人もいます。

職業の選択は,生涯の伴侶を選ぶのと同じくらい人生にとって重要なことです。
何も知らずに就職活動を行うというのは,恋愛において漠然と「王子・姫」と結婚したいと願うのと同じです。
多くの異性を知り,異性の特徴を知り,付き合い方を学んでから結婚する方がうまくいくのと同じように,職業選択においてもまずは,仕事について知らねばなりません。

無知な人が仕事を選ぶ際に陥りやすいパターン2点

1.誰もが知っている職業を選ぼうとする。

例)スポーツ選手・医者・警察官・看護師・教師・芸能人・公務員
これらの職業がいいとか悪いとか言っているわけではありません。
他にも職業があることを知ったうえで選ぶのはいいのですが,何も知らずに盲目的にその職業を目指そうというのはやめた方がよいでしょう。
盲目的に目指した場合,これらの職業に就けなかったときに「もうおれはだめだ」などと自信を無くし,ひきこもっていまうような人が多くいます。
いやいや,世の中には星の数ほど職業・職種があるんです。
きちんと探せば可能性や未来を広げてくれる仕事が他にもあります。

2.誰もが知っている会社を選ぼうとする。

例)CMによく出てくる企業,ふだん自分がサービスを利用している企業
なじみがあるから,つい選びたくなりますよね。私もそうでした。
CMによく出てくる名前が知られている会社が,必ずしもよい会社であるとは限りません。
むしろけっこうひどい経営スタイルや,ブラックな環境を持った会社も数多くあります。
逆に,聞いたことのない社名の会社が,世の中の仕組みを大きく支えていて,職場環境もホワイトなため社員の満足度が高いという場合もたくさんあります。

就職活動時までに何をどう準備しておけばいいのか

①さまざまな人と関わり,その人の職業について聞いてみる。

企業の説明会や本からは得られない貴重な話が聞けるでしょう。
どんな仕事なのか,やりがい,給与,よいところと悪いところ,聞きたいことは何でも聞いてみましょう。

②職業についての概要を知る。
「どんな業界があるのか」⇒「どんな企業があるのか」⇒「どんな職種があるのか」
大枠から順を追って勉強してみましょう。
東洋経済新報社の「会社四季報業界地図」をはじめとして,さまざまな資料が出版されています。
個人的には,こうした学習が中学・高校で行われるべきだと考えます。

③社会経済の成り立ちを知る。
企業の利益の出し方,株式会社の仕組み,給料はどのように支払われるのか,税金の種類,企業の中の役職の構成の仕組み,出世の仕方,大手と中小の違い,独立の仕方,労働基準法・・・
資本経済の仕組みについて,基本的なことは知っておいた方がよいでしょう。

④バイトをする。
これは言うまでもありませんね。バイトをするとお金を自分で稼ぐという経験をします。
今まで「夢」や「やりがい」を中心にやりたい仕事を考えてきた人も「収入」という価値観が新たに加わります。
仕事は元来お金を稼ぐためにする活動です。
この「収入」という価値観はとても重要なのです。

⑤職業につながる資格について知る。
資格がなければつけない職業があります。
こうした職業はどんな仕事でどうすれば就くことができるのかについて詳しく知ることができます。ぜひ選択肢の一つとして加えましょう。

⑥自分の職業観を持っておく。
自分が仕事を数十年という年月続けていくうえで,どんな価値観を重要視するのかは考えておいた方がよいでしょう。(変化することもありますが。)
また,自分の特性はどういう職業に適しているのかについても把握しましょう。
必ずしも「したい仕事」と「向いている仕事」は一致するわけではありませんが。
選んではいけないという仕事があります。それは「したくない仕事」と「向いていない仕事」です。続けていても不幸になるだけでしょう。

まとめ

以上,正しく職業を選択するための方法についてみてきました。
今回紹介してきた内容は就職活動を上手に乗り切る方法ではありません。
その前段階として「職業に関する知識」をしっかり持たなければ正しい選択ができないということについて述べてきました。

上には書きませんでしたが,自分で会社や店舗を起こす方法や,フリーランスとして活動する方法など,「収入を得る方法」は他にも様々あります。
これから社会人になる人には,悔いのないよう,ミスマッチのないよう,自分の付きたい職業に就き,充実した人生を歩んで行かれることを願っています。

歩んだ道が間違っていた,もう歩けないとなったらいつでも方向転換してもよいことも忘れないでくださいね。

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