話し手の他者意識や論理的な話し方の程度が聞き手の理解度を決める!

自分は特別に劣っているのでは?

私は人の話を理解するのが得意ではありません。
例えば,小学校や中学校の授業を聞いていても,半分くらいはよくわかりませんでした。

自分はちょっとアホなんじゃないのかと思っていました。(今でも多少思っているが。)

それでもテスト関係は,わりと出来た方でした。
勉強自体は好きで,教科書や参考書を使い一人で学習していたからです。

いくばくかのコンプレックスを抱えながら大人になりました。
大人になってからはっきりと気づいたことがあります。
それは,いつも人の話の内容がよくわからないというわけではないということです。

話し手によって,自分の理解の度合いが大きく変わるということです。
いわゆる賢いと周りから評価されていたり,周囲を上手に動かしながらバリバリと仕事をしたりする人の話はとてもわかりやすいのです。

逆に,よく話がわからなくなってしまう場合,話し手の話し方に共通点がありました。

話がわかりにくい人の特徴

話がわかりにくい人の話し方には次のような特徴がありました。

①本人,もしくは一部の人にしかわからない言葉を使用する。
②言葉の省略が多い。特に,主語を省略することが多い。
③話の順番に流れや規則性がない。
④一文が長い。
⑤話し方に抑揚がなく,小難しい内容もたんたんと話す。
⑥聞き手の反応をうかがわない。

特に,言葉の省略が多く話の順序に規則性のない話はわかりません。
聞いていてもちんぷんかんぷんになってしまいます。

子どものころは自分だけが話を聞いて理解することが苦手だと思っていました。
ですがどうやら多数の人は,①~⑥のように話をされると理解度がぐっと下がるようです。

①~⑥のような話し方をされても話の内容をわりとすんなりと理解する人がいます。
こういう人は,前後の文脈から省略されている言葉を素早く補完したり,内容を再構成したりすることができるのかもしれません。

それはそれですごいことなのですが,いつも正しく補完できるわけではありません。
何割かの内容を間違ってとらえてしまうことがあっては,正しく聞き取ったことになりません。

まとめ

人の話を理解できるかどうかは,聞き手の能力だけではなく,話し手の能力によるところも大きいのです。

もっと端的に言うなら,話し手がアホなら聞き手の能力にかかわらず話は伝わらないということです。
ここでいう「アホ」とは相手の視点で物事を考えることができないと人です。

人生の中で,小中高,人によっては大学,その先まで,多くの先生から授業を受ける機会があります。
どの先生の授業を受けるかは自分では選べません。
できれば能力の高い先生の授業を受けるにこしたことはありません。

ブラックな環境が何かと話題になる学校現場。
教員採用試験の志願者は危機的状況まで減少しているとのことです。

優秀な人物を育てるためにも,優秀な教員が増えることを願っています。

2+
タイトルとURLをコピーしました