面接でよい結果を残すためにはどうすればよいのか。
次のことが必要となるでしょう。
・面接官への質問への適切な受け答え
・面接官(学校や会社)が求めるスキル
ここでは受け答えの部分について解説していきます。
*ちなみに私は人材を扱う業種で仕事をしていました。
さらにその中の人事部で仕事をしていました。
その後,転職をした会社でも人事部で働きました。
今まで数百人以上の多くの方と面接をしてきました。
選考は消去法で行われる
複数人採用する場合,基本的に面接官は選考の際に消去法を用います。
例えば3名の採用枠があるとして,15名の応募者がいたとします。
消去法を用い「この人はだめだな」と思う人を外していきます。
あとは,残った人たちの中から上位3名を選ぶのです。
*もちろん採用数や面接数,採用側の考え方によって方法は様々あります。
選考で真っ先に消去されてしまう代表的な6タイプ
①やる気が感じられない人
発言や態度から意欲が感じられないと,なぜ選考に参加したのだろうと思われます。
応募先の情報を全く調べていない場合もやる気がないとみなされます。
②聞かれていないことを積極的に話す人
これはとても重要なポイントです。
余計なことを多く話す人は,コミュニケーション能力も職務遂行能力も低いと判断されます。
話の内容が脱線しないように気を付けましょう。
③話が長い人
たとえ,聞かれた内容に対して的確に回答していたとしても,話が長くなるのはよくありません。多くの人を面接している面接官は,聞いたことに対し簡潔かつ的確に回答してもらうことを期待しています。簡潔に話すことを心がけましょう。
④話をつくってしまう人
そんな人いるのか?と思うかもしれません。
ですが,どうしても受かりたいという思いが強すぎて,聞かれたことに何でも肯定的に「できる」「知っている」と答えようとする人がいます。
こうした場合,たいがいの人が必死になって,肯定的な回答へつなげようとします。この手の「つくり」「抵抗」は,たいがい面接官にばれてしまいます。少しくらいがんばって背伸びをした回答をするのはよいでしょう。
ただし,できないことはできないと正直に回答しましょう。
いさぎよい態度が信用できると思われると評価されることもあります。
⑤表情や反応がとぼしい人
表情豊かに聞こえる声の大きさではっきりと受け答えをしましょう。
大げさな表情と過剰に大きな声で元気さをアピールする人がいますが,その必要はありません。
落ち着いてじっくり話しても,その中に表情や声の抑揚がある程度表現できるならかまいません。
笑顔が全くなかったり,返事や相づちができなかったりすると大きなマイナスです。
⑥丁寧過ぎる人
丁寧に話すのはよいことですが,丁寧すぎるのはプラスにはなりません。
敬語は相手を敬う気持ちを表現する反面相手との距離を作ることもあります。
基本的には敬語を使って丁寧に話しながらも,たまに意識して敬語を崩すようにするのも面接官のタイプによっては有効な場合があります。
まとめ
以上,面接でやってはいけないこと6点を解説してきました。
NGポイントを避けつつ,あとは自分自身や能力をアピールしていきましょう。
相手の会社や学校がどんな人材を求めているのかを知っておくと,ピンポイントで必要なことをアピールすることができるでしょう。
私が今まで面接をしてきた人たちの中で合格した方たちは,みなNGポイントがなかった人たちなのでしょうか。
そんなことはありません。
NGポイントを持っていた人でも,それを上回る魅力や能力を感じさせた人たちは合格することができました。
しかし初対面の人を相手に自分自身を上手にアピールすることは難しいことです。まずは,NGポイントを避けることで,合格への可能性を高めていきましょう。