学力格差を解消するオンライン授業サービス「スタディサプリ」と「Try IT」がすごい!

学力格差が問題となっています。

人によって学力に差が生まれるのは自然なことです。

この差が,次の要因によって生じるのは問題ありません。

・個人の能力
・努力

この差が,次の要因によって生じる場合は,なんとか改善したいものです。

・貧しくて学習にお金がかけられない
・塾に行きたいのだが近くにいいところがない

日本では全体の7人に1人もの子どもたち,およそ280万人が貧困状態にあると言われており,その数は年々増加の一途をたどっています。
また,貧困は世代間で連鎖すると言われています。

貧困だけが学力格差の原因ではありません。
しかし,貧困家庭で育った子どもの学力が低い傾向は,文科省の調査を含め世界中の調査から明らかにされています。

貧しいために塾に行きたくても行けない!

この問題を解決できる方法がすでに存在します。

それがオンライン授業動画サービスです。

おすすめは次の二つのサービスです。

オンライン授業サービスについて知ろう!

スタディサプリ

スタディサプリの画像

リクルート系の会社が運営しているサービスです。

簡単に内容を紹介します。

・小学生(4年生~6年生)向け講座
・中学生向け講座
・高校生向け講座
・大学受験生向け講座・月額1980円支払えば全ての講座の全ての講義を受講することが可能。
例えば,小学生向け講座を受講しても,高校生向け講座の授業を見ることもできる。
・授業で使用されるPDF形式のテキストは無料でダウンロードすることが可能。
・授業視聴履歴も簡単に管理することができる。

スタディサプリの1番のおすすめポイントは講師陣のレベルです。
どの講師も超一流予備校の人気講師ばかり。
予備校に通ったことのある人ならすぐにわかりますが,一流の人気講師の授業は超わかりやすいんです。

予備校に通ったことのない人は,次のように思っている人がいるのではないでしょうか。

「暗記の仕方とか,受験勉強のテクニックを覚えさせるのが上手いんじゃないの?」

ブッブー!外れです。

一流の講師は教える内容を完璧に理解しています。
本質を理解している人は,適当な受験テクニックなどを教えたりしません。
ただの暗記をしなくても済むように,根本的な仕組みをわかりやすく教えてくれます。

また,どこで生徒がつまづくのかをよく理解しているため,かゆいところに手が届くような授業を行うことができるのです。

スタディサプリでは2週間お試しプランを実施しているときがあるので,試しに授業を見てみるとすぐに私の話が理解していただけると思います。

Try IT

トライイットの画像

Try ITは家庭教師のトライが運営するサービスです。

簡単に内容を紹介します。

・中学生向け講座
・高校生向け講座・料金はなんと無料!
・4000本以上の授業が永久無料で見放題。
・質問をしたい場合は1回あたり500円で受けられる。
質問をしなければもちろん無料。

うーん,一体どうやって利益を出すのでしょうか。

おそらくこのサービスを展開すれば,大勢の受験生が利用します。
そこから本業の家庭教師事業への波及効果を期待しているのでしょうか。

こちらもおすすめは超一流の講師陣!
ものすごくわかりやすい一流講師の授業が無料で受講できちゃうんです。
これもう革命が起きたんじゃないですかね。

実際に授業を受けてみた

スタディサプリの授業を受けてみた

学生時代に苦手だった化学の講義を受講してみました。

「うわっ!わかりやすーーい.うんうん,なるほどなるほど。」

一流講師の授業,すごいですよ マジで!

学生時代に学校の授業を聞いてもチンプンカンプンだった内容が,するすると頭に入ってきます。

2週間無料お試しプランを申し込んでから受講したのですが,あまりの授業の面白さに,本契約してしまいました。

受験生でもなんでもないのに・・・・
しばらく楽しもうと思います。

わかりやすい授業を受け,複雑で難しいことが理解できてしまうのって快感です!

Try ITの授業を受けてみた

私の学生時代の頃より新たにわかったことが多く追加された生物の講義を受講してみました。
私の頃よりずいぶん新しい内容が追加されています。

「うわあああああ!これまたわかりやすーい,おおーー!感動!」

え???これが無料でいいのか。
予備校に行くためのお金がない家は,これ本当に助かりますよ。

オンライン授業サービスのメリットまとめ

①いつでも受講できる
②どこでも受講できる(スマホでもPCでも)
③授業の質が高い
④安い
⑤何度でも見られる
⑥一時停止して,自分のペースで見られる

いや,どうですか。
メリットしか浮かびません。
一体デメリットはあるのでしょうか。

学校の授業との比較

学校の授業と比較してみます。
ただし,私が受けてきた授業をもとに比較するので,あくまで個人の感想となります。

学校の授業は先生のレベルがまちまちでした。
わかりやすい授業をする先生もいるのですが,そう多くはいません。

何を言っているのかよくわからない先生や,生徒にわからせようという意欲が薄く,小さい声でぼそぼそ話す先生もいました。

予備校の一流の講師の授業と比べるとたいがいの場合質が劣っていました。

それは当然です。
予備校講師は,教え方が上手くないとすぐにお払い箱になってしまいます。
厳しい環境を勝ち残ってきた人気講師は授業力がハンパないのです。

学校の授業では,生徒のレベルに関係なく,平均的なレベル,もしくは平均よりちょっと下の生徒に合わせて授業が進んでいきます。
すると次のような事態が発生します。

学力の高い生徒は簡単すぎて非常につまらない。
学力の低い生徒は微妙についていけない。

およそクラスの半数の生徒が「つまらない」と感じる授業になってしまうのです。

それに比べ,オンライン授業は自分のレベルに見合った内容を選択することができます。

学習は本来楽しいものです。
未知のことを知るって感動的なんです。

それなのに,現状の公立学校の授業の仕組みは子どもたちに授業をつまならいと感じさせてしまっています。

今後,公立学校の授業はぜひレベル別のクラス編成を行い学習を行うことをおすすめします。

学校の授業動画を一元化して作成するメリット

民間のオンライン授業サービスのすばらしさは紹介した通りです。
それとは別に,公立学校の授業の動画を作成するのはどうでしょうか。

小学校・中学校・高校の主要教科(国語・算数数学・理科系・社会系)の全内容の授業動画を作成するのです。

新型コロナ感染症予防のために学校が休校になったとき,複数の自治体がそれぞれ授業動画を作成しオンラインで配信する取り組みを行いました。

いくつかの授業動画を視聴したのですが,正直言って,質が・・・・やばいです。
なんというか,「こんな取り組みもしましたよ」というのをアピールするためだけに作ったような動画が多いのです。

当然と言えば当然です。
急遽突貫工事で作ったのですから。

これを自治体ごとばらばらに作るのではなく,文科省が音頭をとって一元化して作成すればよいのではないでしょうか。

授業を行うのは,選りすぐりの講師陣にしましょう。
別に公立の現役の教師でなくとも,予備校の講師を利用してもよいと思います。

学校の授業動画整備のメリットを書いてみます。

・学校休校の際に利用できる。
・不登校児童が利用できる。
・普段から学習の予習復習に利用できる。

確認しますが,もし授業動画を作るとしたら,以下の点について注意しなければなりません。

・世間へのアピールのためだけの質の悪い使えない動画は作らないこと。
・自治体まかせで,てんでばらばらな動画を作るのではなく,国が一元管理して質の高い,利用しやすい動画視聴システムを構築すること。

まとめ

オンライン授業動画サービスのすばらしさについて紹介しました。

オンライン授業動画を利用したからといって,そう簡単に学力格差が埋まるわけではありません。
しかし貧しいために一流の予備校へ通いたくても通えない子どもにとっては大きな救いとなるでしょう。

オンライン授業動画サービスが本格的に運用されるようになったのはつい最近のこと。
これからまだまだオンラインの利点を生かしたサービスが拡充していくでしょう。

学力格差の解消を目的にするだけでなく,誰もが学習しやすい環境が整っていくことを願っています。

私は学校を卒業してからずいぶんの年月が経ちました。久しぶりに授業を受けてみると,なんと新鮮な気持ちになったことでしょうか。懐かしいのではなく新たな気持ちで授業を楽しんでいる自分がいました。

おじさんおばさんになってから,大学に通ったり,何かの勉強を始めたりする人がいますよね。
なぜなのか不思議に思っていましたが,その気持ちがよくわかりました。

いくつになっても新たなことを「知る」「考える」のは楽しいことですね!

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