理想的な集団は理想的な社会を生み出し社会全体を幸せにします。
しかし現実社会ではこの理想的な社会を脅かす集団が存在します。
理想的な社会の脅威となる負の集団の性質を明らかにしていきます。
個人が尊重されない集団の中に働く「負の集団心理7選」
まわりの意見に流されやすくなる
・リーダーシップを示す人が示す意見や行動に同調する。
・怖い人の意見や行動に従う
・多数派の示す意見や行動に同調する。
この他にもいろいろな流され方があるのではないでしょうか。
1対1の関係なら流されない場合でも,集団の中になるととたんに流されやすくなるという習性が人間には存在します。
団結や協調性という言葉のもとに,周りに合わせることを強要されることもあります。(同調圧力)
共通の敵を作ることで盲目的な団結力が生まれやすい
わざと共通の敵を作ることにより,集団を操作しようというリーダーがいます。
共通の敵へ向け一致団結しやすくなりますが,本当の絆が出来たわけではありません。共通の敵がいなくなれば,あっというまにバラバラになってしまいます。
気が大きくなり逸脱した行動をとりやすくなる
暴走族や暴力団,半グレ集団などはこの典型的な例でしょう。
詐欺まがいの営業をしている会社や,過去の歴史上の嘆かわしい民族虐殺なども例として挙げられます。
集団になると匿名性が強まり,個人のモラルが低下する傾向がみられます。
集団の目が気になり個人の発言や行動が縛られる
許し合える雰囲気がなかったり,競い合いが激しかったりする集団では,個人の行動や言動を監視する雰囲気が強くなります。
こうなると例えそれが正しいことでも目立つ発言や行動はしづらくなります。
ストレス環境下では,はけ口となる対象を作ろうとする
いじめが発生しやすくなります。
1対1ではなく,1対集団という構図で凄惨ないじめが行われることがあります。
集団内の上下関係が人間関係に強い影響を与える
礼儀や上下関係に重きを置きすぎる集団がありますね。
そうした集団ではパワハラやセクハラが発生しやすく,下の者の人権が軽視されがちです。
人と変わったところが白い目で見られる
ユニークな意見や行動,人と異なる外見などが差別的な扱いを受ける場合があります。こうした集団は人を大切にしませんので安心し過ごせません。
以上負の集団心理についてみてきました。
まとめ
集団心理の負の面は,正の面と表裏一体です。
集団心理が負に働くこともあることを理解すれば,集団心理を上手にプラスに働かせ,理想の集団・理想の社会を築くことができるはずです。
負の集団心理に流されないためにも,正しく集団心理を理解し,個人としての考え・意見を確立していきましょう。