足長バチとかスズメバチも「ハチミツ」を作るの?

ハチミツって美味しいですよね。
毎日食パンにつけて食べているのですが,ふと疑問がわきました。

「ハチミツって,蜂自身は食べるの?」
「もし食べるとすると,花の蜜をそのまま食べずにハチミツを作るのはなぜ?」
「うーん,どうなんだろう。」

私は今まで,ハチミツは人や熊が食べるために蜂が作ってくれているんだと思っていました。
「(# ゚Д゚)そんなわけないだろ!」

考え出すといろいろ疑問が湧いてきました。

「ハチミツって,ミツバチだけが作るの?」
「足長バチやスズメバチは作らないの?」

どうでしょう。誰もが親しみのある「ハチミツ」。
私が抱いた素朴な疑問にすぐに答えられる人はいるでしょうか。

はちみつの謎

ハチミツについての素朴な疑問3点を調べてみた

それでは調べてみましたので,解答を明かしていきたいと思います。

蜂はハチミツを食べるのか?

【答え】 食べます。

ミツバチは大人も幼虫も花粉とハチミツを食べて暮らしています。
主食はハチミツであり,花粉は副菜です。以下に主な成分を書きます。

ハチミツ:果糖+ブドウ糖+水分(全体の20%) ⇒エネルギーのもと
花粉  :タンパク質+ビタミン+ミネラル    ⇒体を作る

花の蜜をわざわざハチミツにしてから食べるのはなぜ?

【答え】「保存するため」「消化しやすくするため」です。

花の蜜は糖度が40%前後です。
この程度の糖度では,時間が経つと細菌が発生します。
しかしハチミツにすると糖度が80%になり,細菌が発生できなくなります。
こうして長期保存が可能となるのです。

また,花の蜜はショ糖と水分(全体の80%)でできています。
ショ糖とは,私たちの台所に置いてある料理にも使われるいわゆる砂糖です。
ミツバチは酵素を使ってショ糖をより消化しやすい「ブドウ糖」と「果糖」に分解します。「ブドウ糖」は病院の点滴の主要な成分であり,速攻でカロリーを吸収することができます。

花の蜜のままでも消化することはできます。
もし,巣の中で花の蜜を食べ続けたらどうなるでしょう。

研究者の間では次のようなことになると予想されています。

①消化の過程で「小腸の吸収をまぬがれる種類の二糖類」が生じる。
②吸収されなかった二糖類が直腸に達すると細菌などのエサとなる。
③腸内で細菌が増えると,蜂は落ち着かずに動きが活発になる。
④巣の中で活発に動くとエネルギー消費が激しくなる。また,動きが
多くなると巣の温度が上がってハチミツが蒸発しやすくなる。
⑤飢餓の危険が生まれる。

ちょっと難しいですね。

それでは,最後の疑問についての答えを見ていきましょう。

ハチミツを,ミツバチ以外にも作る蜂はいるのか?

【答え】基本的にはいません。

足長バチやスズメバチは肉食です。主食は他の昆虫などの肉を食べます。
花の蜜を吸うこともありますが,ハチミツに分解せずにそのまま吸収します。
ミツバチは「ハナバチ」と言われる蜂の一種です。
他のハナバチも花の蜜を主食としますが,ハチミツは作りません。
他にハチミツを作り巣に貯蔵する蜂には「マルハナバチ」「ハキリバチ」「ハリナシバチ」という蜂がいるそうです。ほんの少ししかいませんね。
ちなみに,ミツバチの種類は世界全体で10種類程ということです。
ミツバチって,意外と種類が少ないですね。

まとめ

みつばちはハチミツを保存食として,食べていることがわかりました。
また,ハチミツを作るのは基本的にはミツバチだけであることもわかりました。

ふだん何気なく利用しているものも,その意味や仕組みをきちんと理解して使っているものがいくつあるでしょうか?
ほとんどがなんとなく使い方や効果だけを理解して利用していますよね。
たまにはその仕組みを解明してみるのも面白いのではないでしょうか。

それでは,これからももハチミツトーストを美味しくいただきます!

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