人生の幸福度を左右するものの一つとして会話能力が挙げられます。
なぜ会話能力が重要なのかについては以前に詳しく書きました。
ここでは会話能力を向上させる具体的なテクニックを紹介します。
ずばり最強の会話能力向上テクニックは「受容しながら聞く」ということです。
誰しもが多かれ少なかれ実践している「聞く」ということ。
その技術のレベルの違いが会話能力のレベルの違いと言っても過言ではありません。
「聞く」技術を入門編から解説していきます。
人の話を上手に聞くためのテクニック
【入門編】 話をしっかり聞いていることを表現する
・うなずく。
・笑顔を見せる。
・表情を変える。
・相手の話をオウム返しする。
このときに発する言葉は以下のような簡単なものでかまいません。
「へえー」「なるほど」「うんうん」「わかるわかる」「そうだよね」
たった,これだけです。
難しいことは何もないのですが意外と上手にできる人は少ないようです。
また,相手の話をオウム返しすると,単に聞いていることを表現するだけでなく,
相手の話に共感しているよ!というイメージを与えることができます。
単純に,相手が言ったことを繰り返しただけなのに,すばらしい効果を発揮します。
簡単にできる最強テクニックです。どんどん使っていきましょう。
【基本編】 質問をする
人は,興味があることについては自然と「質問」をしますよね。
逆の立場から考えてみましょう。
話し手からすると,聞き手から質問をされると話をしっかり聞いてくれていると感じます。
ではどんな質問をすればよいのでしょうか。
話を聞いていると必ずどこかわからないところが出てくるはずです。
またはもっと知りたいと質問事項が生じるはずです。
Aさん「昨日,うちに猫が来たんだよね。めっちゃかわいいんだ。」
Bさん「え?!いいなあ」「なんていう猫?」「赤ちゃん猫?」「買ったの?」
「オス?メス?」「今は他のペットは飼っていないの?」「猫好きだったっけ?」
「誰が世話するの?」etc
このようにいくらでも質問を考えることができます。
また,相手の話が分かりにくいときや,知らない分野の話をされたとき,初対面の相手と話をするときは質問だけでどんどん会話を進めていくことができます。
ちなみに「もうすでに知っていること」について聞いても問題ありません。
相手にもっと話をさせるため,すでに知っていることだって堂々と質問し,相手に気持ちよく話をさせてあげればいいのです。
【上級編】 ほめる
人は自分の存在を認めてもらえたときに,最大限の満足感を得る生き物です。
よほど偏屈な人でない限り,ほめてもらう喜びに抗うことはできません。
「がんばったとき」「不安なとき」「うれしいとき」「悲しいとき」
どんな精神状況であってもほめてもらうとうれしいものです。
なぜほめてもらうことに喜びを感じるのでしょうか。
ほめられたいという欲求は,生きぬいていくための本能的な欲求なのです。
ほめるときは,おおざっぱにほめるより,どこか1点を具体的にほめると効果的です。
誰にでもほめているのではなく「あなただからこそほめている」点も強調するとより効果を発揮するでしょう。
<注意!>
やりすぎは注意です。うさんくさくなってしまいます。
また,ほめられるのに相手がなれてしまい効果が弱まります。
まとめ
会話の上達テクニックについて書いてきました。
みなさんも無意識のうちに行っているのではないでしょうか。
どのテクニックも突飛なものではありません。基本的なものです。
基本を意識的にコントロールして使えるようになれば,1対1での会話を得意分野にすることができるでしょう。
最後に【会話テクニックのマイナス点】についても確認しておきます。
テクニックを上手に使っても「会話における自分の満足度が低い場合がある」のがマイナスな点です。確かに,会話テクニックをマスターすると会話を上手に盛り上げることはでき,相手も気持ちよく話をしてくれるでしょう。それによりあなたの人望や人気は上がり,人間関係の幅も広がります。
しかし,その反面自分は会話の中で自由に話をしたいという欲求を抑え,いわばホストのような立場で相手に話をさせ,気持ちよくさせることになります。
家族や友人とは会話テクニックなど忘れ,お互いに思いやりをもって楽しく話したいですね!
会話テクニックはぜひ身に着けてもらいたいのですが,使う場面は上手に選んでくださいね。