高校生の時の思い出話です。
両親から,いろいろとたるんでいるからと,「寺の修行に行け!」と言われました。
「ハハハ!はいはい。」
「えっ?マジですか?」
言われただけなら,ただの「面白いつっこみ」で終わりそうなものだが,実際に行かされました。
「なかなかない話ですよね。」
たしかに,あまり勉強しないでだらだらした生活を過ごしていましたが,それが寺に修行に行かねばならぬ理由たり得るでしょうか。別にぐれたり反抗したりしたわけではありません。こんな理由でほいほい寺に行かされるなら,コンビニより寺の数が必要になるでしょう。
むろん抵抗を試みたが叶わず・・・
行きましたよ。寺へ。山奥の寺です。まじの話ですよ。
私以外にも,同じように親から送り込まれた精鋭たち(クソガキども)総員10名程が集まりました。
まったく「寺に子どもを送りこむなんて親の顔が見てみたいわ」,と思いましたがうちもなんですね。
お寺では一週間過ごしたのですがそれはそれは辛い日々でした。
朝早く(6時くらいだったでしょうか。)に起こされ,寺の中から外までまんべんなく数時間も掃除をさせられました。
お寺の木製の長い廊下を雑巾がけしました。わしゃ,一休かあぁーい!
掃除が終わると長い時間座禅をさせられ,わけのわからぬ説教をたらたらと聞かされました。
夜はめちゃくちゃ早く寝かされます。
聞いてもらいたいのが,食事の内容。
超質素! 豆腐とおかゆと草みたいので,終わりです。
しかも味がありません。これはなんていう類の虐待ですかね?
私はまだ刑務所生活を送ったことはありませんが,たぶん似たような感じじゃではないでしょうか。
思い出に残っていること
ふざけんな!あざだらけになったぞ。
②坊主は,お菓子とか普通に食っていたぞ。
(三日目くらいに坊主の部屋をのぞいたときに見た。)
③送り込まれた者の中に,中学生の女子がいて男性陣みんなを
誘惑していた。(けっこうかわいかった。)
そのため寺に来たのに男性陣の煩悩はふくらむばかりだった。
寺で修行した結果,参加者の多くはさらにやさぐれることになりました。
私も家に帰ってから,しばらくはちょっと素行が悪くなりましたよ。
やはり人間,押さえつけられるとその反動がでるのですね。
それがわかったことだけが寺の修行で得たものです。