思考停止! 「考えない人」について深く考えてみた

なんかちょっと哲学めいたテーマですが哲学ではありません。

「思考」「考察」「考え」「アイデア」という言葉は意外とよく使われます。
「よく考えろ!」なんていう会話もよく耳にします。

「考える」という行為はなんとなく誰もがわかっていることなので,ほとんどの人が深くその意味を考えたことがないのではないでしょうか。

「考える」ことを深く理解するために「考えない」ということを考えてみました。

「考えない人」の意味と原因と結果

考えない人

そもそも「考えない」とはどういうことか

「考える」対象はさまざまにあります。

・日常生活に起きる様々なハプニングへの対応方法
・進路について
・友人関係について
・仕事について
・自然界の現象について

では「考えないこと」を定義してみましょう。

うーん,定義しづらい。

では逆に,「考える」とは何なのかを定義してみます。
次のようなことでしょうか。

①疑問を解消しようと頭を働かせること
②課題についての答えを導きだそうと頭を働かせること
③最適な選択肢を選ぶために判断すること
④先のことを予想すること
⑤何かを想像すること

この定義をひっくり返してみると「考えない」の定義になるのではないでしょうか。
ひっくり返してみます。

①疑問を解消しようとしない,もしくは疑問をもたない
②課題について答えを出そうとしない
③最適な選択肢を判断しない
④先のことを予想しない
⑤想像しない

これにちょっと骨付けしてみます。

①疑問を解消しようとしない,もしくは疑問をもたないというのは,疑問を抱かず何でも受け入れるか,疑問をもったとしても,追求しないということです。

自然現象にしろ,その他の事象にしろ,丸々受け入れてしまうと疑問が生じません。
「何でなんだろう?」と疑問を抱かなければ,考えるプロセスはそもそも発生しないのです。

また,疑問を感じるためには前提となる知識や価値観を持たなければなりません。
生まれてきたばかりの赤子は,知識や価値観がないため,外界から得る刺激を全て丸々受け入れようとします。
②課題について答えを出そうとしないということは,課題について自分では答えを出そうとせずに人が出した答えをうのみにするということです。
③最適な選択肢を判断しないということは,「人が選んだものに追従する」「根拠なく適当に選ぶ」「選ばずに混乱してしまう」など,どれが最適解なのかをジャッジしないということです。
④先のことを予想しないということは,目先のことを見て場当たり的に行動し,その行動や発言が将来的にどういう影響をもたらすかを気にしないということです。
⑤想像しないということは,まわりの人の立場を思いやれなかったり,元からあるしきたりなどにとらわれ新しいことを思いつくことができなかったりすることです。

どうでしょうか。「考えない」とはどういうことかが見えてきましたね。

なぜ考えないのか

なぜ考えなくなってしまうのでしょうか。
原因について考えてみます。

「考える」行為に必須となる要素が,「判断力」「想像力」「探求心」「意思決定力」です。

このうち,「判断力」がないとどうなるでしょうか。
とんちんかんな答えをだすでしょう。

「想像力」がないとどうなるでしょう。
正しいけれど,視野の狭い答えをだすでしょう。

「探求心」がないとどうなるでしょう。
考えようという意欲が生まれません。

「意思決定力」がないとどうなるでしょう。
いつまでも答えを出すことができず,堂々巡りとなってしまいます。
「意思決定力」がないと考える行為が完結しません。

 

ここで「意思決定力」についてクローズアップしてみます。

「意思決定力」が不足する原因は何でしょうか。
次の3つのことが挙げられます。

・自分に自信が持てない
・他人に依存的
・責任をもつ意識が薄い

これらはどれも「自己肯定感の低さ」に原因があります。

よって,自己肯定感の低い人は短絡的に考えてしまったり,自分の問題を自分の意志で考えるのを避けてしまったりすることがあります。

考えないとどうなるのか

「考えない」と,どうなってしまうのでしょうか。
考えないと次のような事態が発生します。

●成長しない
考えないと,自分の力では疑問や課題を解消することができません。
よって成長もできません。
●失敗を人のせいにする
なぜなら,自分で考えたことでなく,人の考えに乗っかって行動したためです。
常に悪いのは他人と思ってしまいます。
行き当たりばったりの行動で損をする
なぜなら,状況をきちんと把握したうえでの最適な行動をしていないからです。
間違った行為をしてしまったり,効率の悪い行動をしたりしてしまいます。
自分の人生を送れない
人生はだれしも1回こっきり。
その歩みの中で経験することは全てが未知のことです。
未知のことへの答えをだすために,人は試行錯誤しながら生きていかねばなりません。
考えることを放棄している人は人生を放棄しているも同然です。

考える人に育てるためには

考えるための4つの要素を再度確認してみます。
「判断力」「想像力」「意思決定力」「探求心」でした。

判断力を養う

判断力は多くの経験を重ねる中で,考え,行動し,失敗し,学んでいくなかで養われるものです。
人としての総合力と言えるでしょう。

子どもには過度な負担にならないよう配慮しながら,多くの経験やチャレンジをさせましょう。
とっておきなのはリーダー体験です。
受け身になる体験よりも,何倍もの多くの経験値を積ませてくれます。

想像力を養う

「想像力」の根源は自由な発想です。

子どもは,何も制限しなければ,育っていく過程で自然想像力を発揮します。
ここで大切なのは,その想像力をつぶさないこと,伸ばしてあげること。

「変な発言」や「おかしな行動」,「とっちらかったおもちゃたち」「泥んこになった服」,これらに対しどういう反応をしますか?

単に怒れば,想像パワーはみるみる減少していきます。
それぞれの行為の良い点,面白い点をピックアップして笑顔で受け止め,褒め,その後,改善するべきところは伝える。
このようにすれば想像するパワーは増していき,創造力へと進化していくでしょう。

意思決定力を養う

「意思決定力」は自己肯定感が深く関わります。

「三つ子の魂百まで」ということわざがあるように,幼い頃にどれほど愛されたか,どれほど認められたかによって自己肯定感の高さがある程度決まってしまいます。
考える人に育てるためには,子どもに愛情を注ぐこと,そしてその存在を受け止め認めることが重要です。

探求心を養う

探求心を養うためには,疑問に思う心を育てることが大切です。

子どもは,ある年齢を過ぎると,何でもかんでも「なぜ?」「何?」と質問をするようになります。
このとききちんと教えてあげるか,一緒になって考えるか,調べさせるかしてみましょう。
探求心がぐんぐんと増していくはずです。

ここで,「そういうもんなんだよ」と答えたり,間違ったことを教えたり,興味のないそぶりをみせたりすると,子どもの探求心はしぼんでいきます。

「そういうもんなんだよ」というセリフは,「疑問に感じる心」の天敵です。

まとめ

「考えない人」について考えてみました。
「考えない人」は人生の中で多くの損をしています。

考えないようになった人にはその原因が必ずあるはずです。
原因についてもいくつか述べましたが,実際は人それぞれにいろいろな原因があるでしょう。

また,下のように時と場合,環境によっても「考える力」が変化してしまう人もいます。

・家族や仲の良い友達との関係の中では考えられるのに,職場や気を許せない人達の中では考えられなくなってしまう人。

・職場ではばりばりよい考えを生み出すのに,プライベートになるとパートナーのいいなりになって考える姿勢を失ってしまう人。

どんなときでも,主体的に,考えることを楽しみ,その考えをまわりの人と伝え合ったりわかりあったりしながら前向きに人生を過ごしていけたらよいですね。

当ブログは,私自身が自分に身近な事柄をしっかり考えてみようと思い作成しました。
読んでいただいたあなたにとって少しでも参考になれば幸いです。

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